あいべや日記

"東大生2人と共に、3人でWebサービスを作りながらルームシェアしませんか!?"という、とあるサイトへの投稿から始まった物語

ピロンピロンハウス成増

こんばんは。3人のなかで最も事実を書かない男、学です。
今日は私たちが暮らす、この3LDK物件を選んだ日について書こうと思います。

出会いから1週間後、私達が再会したのは、東京と埼玉の県境、成増でした。
何のツテも、縁もなかったこの成増を選んだ理由は「成って増える」という字面に強く感じ入ったからだと思います(適当)。

予定を少し過ぎた午前9時10分、成増駅で待ち合わせた私たちは、純平さんが前もって予約してくれた不動産屋「ピロンピロンハウス成増」へ向かいました。

対応してくれたのはピロンピロンハウスの紅一点、めぐみさんです。
彼女はカラオケが好きな29歳で、少し影を感じる素敵な女性でした。
あの日以来、めぐみさんとの再会を目的に、彼女がよく訪れるという24時間営業のカラオケに私は毎日通っています。

3LDK、ルームシェア可、駅徒歩15分圏内、都市ガス、9万円台。
私達の割と無茶な条件でも、それなりの数の物件を紹介していただくことができました。
しかしどれも似たり寄ったり。どうするかなと3人で頭を抱えていると、ピロンピロンハウス店長が、芝居がかった声で聞いてきました。

「…11万。出せるかな?」

「条件次第です…ッ!」

結局、この11万円の物件が私達のシェアハウスとなりました。決め手は11畳のリビング。我らが城です。

高額な初期費用に逃げ出しそうになったり、物件を取り押さえてもらうための一時金が手持ちで足りず、コンビニまで現金を下ろしに行ったり。
他の不動産屋でも聞いてみなくてはと行ったエイリアン不動産で得るものが無く、意気消沈したり。疲れを感じた1日でした。

もしあの時に戻れたら、より良い物件を、より良い条件で契約することができるのかもしれません。

しかし、やはり住めば都です。私は既に、このマンションの1室が大好きです。
おそらく響さんも純平さんも、私と同じ気持ちだと思います(願望)。
何もなかった部屋を、2人の行動力であたたかい一室に変えてくれました。それも、ほんの1週間で。

古くて、エアコンもなくて、コバエが飛びます。それでも帰りたくなります。
そんな場所で、私達は暮らしています。